アレルギー性紫斑病や、アナフィラクトイド紫斑病とも呼ばれます。 全身の血管炎(血管の壁の異常)により、細かい血管が破れて血液が漏れるために、皮膚や粘膜に紫斑(小さな出血斑)がみられる病気です。2〜8歳の男児に多くみられます。
| 症状 | 顔や手足がむくんだり、鼻血や歯茎からの出血、吐血など多様ですが、主な症状は以下の3つです。
(1)皮膚症状 四肢や殿部にに盛り上がった赤色の斑点が出て後に紫色に変わります。紫斑は体の両側に対称的に現れ、微熱やだるさを伴うこともあります。 (2)関節症状 足首や膝に多く、痛みを伴う軽い腫れがみられ、こわばったり、軽い痒みを感じる人もいます。 (3)腹部症状 腹痛が起き、時には便に血が混じったり、嘔吐を伴うことがあります。痛みが激しい時は、他の病気と区別をするために、血液の検査やレントゲン写真が必要なことがあります。 いづれの症状も、2週間から3か月で自然に治ることが多いです。 注意しなければいけないのは、腎臓障害(紫斑病性腎炎)が出た時です。 時には紫斑などよりも腹痛だけが先に出現することもあります。 発症して4週間以内に、血尿や蛋白尿がみられる程度の軽いものが多いですが、 まれに重くなることもあります。その多くは1年以内に治りますが、定期的な尿検査、血液検査を受ける必要があります。 |
| 原因 | 原因ははっきりわかっていません。上気道感染がきっかけで免疫反応を起こすことが多く、風邪や虫刺され、予防接種などの1-3週間後にみられることもあるため、薬剤アレルギーや昆虫アレルギーの関与も考えられています。しかし、特にはっきりした原因のないことが殆どです。 |
| 治療 | 多くは4週間くらいで、特別な治療なしに自然に治ります。嘔吐や下血や腎障害が起き、症状が重いときは、絶食にして点滴をするため、入院治療が必要な場合があります。種々の痛みに対してステロイド薬など、薬が有効なこともあります。 |
血管の炎症により、皮膚に紫斑が出る病気です。2-10歳ぐらいの子供に多く見られます。
| 症状 | 小さな紫色の発疹が足やお尻を中心に多数出現します。関節の痛みや腹痛も伴います。子供の場合腎炎を合併することが多く、血尿やタンパク尿が見られます。 |
| 原因 | 溶血性鎖球菌の感染によりできた免疫複合体が血管に沈着し、アレルギー性の炎症を起こすことが原因と考えられています。 |
| 治療 | 安静と対症療法により4週間程度で治癒します。溶連菌感染に対しては抗生物質での治療を行い、腎炎を合併した場合腎臓に対する検査と治療を行います。 |
全身の皮膚や粘膜に紅斑が数多くできる病気です。
| 症状 | 発熱や倦怠感、のどの痛みなどがあり、その後左右対称の紅斑が皮膚の柔らかい部分や粘膜を中心にして全身に出ます。 重症化すると角膜潰瘍によって視力障害を起こす恐れがあります。 |
| 原因 | 感染症や薬剤投与をきっかけとして、全身にアレルギー反応が起こることが原因と考えられています。 |
| 治療 | 軽症の場合は抗アレルギー薬の内服程度で症状はおさまります。重症の場合、ステロイド剤を投与します。眼球に症状が起きた場合は視力障害が残らないように注意が必要です。 |