2-3歳以下の乳幼児に多く発生する肝臓の腫瘍です。
| 症状 | 子供の場合、痛みや食欲不振のような初期症状が出にくいため、進行して体重減少やおなかのしこりといった症状が現れてから発見される場合が多いようです。肝芽腫を発生した子供の数パーセントは、他の先天的な病気や異常をともなっています。 血液検査で、腫瘍マーカーとしてのアルファフェトプロテイン(AFP)の増加が見られ、診断の基準になります。 |
| 原因 | 本来臓器の一部などに分化するはずの胎児期の未成熟細胞が残り、それが癌化することが原因です。 |
| 治療 | 最近は、いきなり手術をするのではなく、まず化学療法や放射線による治療を行って腫瘍を縮小させてから安全に手術を行う方法がとられることが増えてきました。また、多く見られる肺への転移があっても、化学療法と手術の効果が期待でき、5年生存率は70%になっています。 |
小児がんの5%を占める、腎臓に発生する腫瘍です。
| 症状 | 初期症状が出にくいため、進行して大きくなってから、お腹のしこりなどによって発見されることが多く、さらに進行すると腹痛や発熱、食欲不振、血尿、血便といった症状が現れます。腫瘍が分泌する血圧を上昇させる物質により高血圧を起こすこともあります。 進行すると肺に転移することが多いのですが、最近は治療技術が進歩したため、小児がんの中では生存率の高いほうになっています。 |
| 原因 | 腎臓が形成される過程で、未熟なまま残った細胞ががん化することが原因です。遺伝的要因も考えられるため、家族に同じ病気にかかった人がいる場合、定期検査をお勧めします。 他の奇形を合併している子供に発生率が高く、特に無虹彩症(先天的に黒目がない病気)やベックウィズ・ビードマン症候群(インスリン産生遺伝子の欠陥)といった先天的異常を持った子供の発生率が高いことが知られています。 |
| 治療 | 腎臓を摘出しますが、片方の腎臓を摘出しても機能的に問題は起きません。腫瘍の進行や種類によって、化学療法や放射線療法を組み合わせて行います。両方の腎臓に腫瘍ができた場合、両方を完全に摘出すると腎不全を起こすため、化学療法で腫瘍を縮小させた後、部分的に切除します。 |