子供の病気事典

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肝炎・HIV感染症・成人T細胞白血病


B型肝炎

母親がB型肝炎のキャリアであった場合、分娩時に感染します。

症状 ウイルスがHBe抗原陽性の場合、胎児に感染するとキャリアになり、肝炎から肝硬変、肝臓がんへと悪化します。HB抗体陽性の場合、感染する確率は低いのですが、感染すると劇症肝炎という重い症状が現れる肝炎になることがあります。
原因 母親がウイルスを持っていても、胎内で感染する確率は数パーセントですが、出産のときに血液がついて感染します。
治療 血液検査で感染を確認します。感染している場合、ガンマグロブリンやワクチンを投与します。

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C型肝炎

C型肝炎ウイルスの感染によって肝臓に炎症が起きる病気です。

症状 食欲や元気が無くなり、次第に肝機能が低下します。80%の確率で慢性肝炎に移行し、20-30年を経て肝硬変や肝臓がんを発症します。
原因 ウイルスを保有する母親の血液が、出産時に新生児の粘膜につくことで感染します。有効な予防法はありませんが、C型肝炎ウイルスは感染力が弱いため、実際に感染を起こす確率は高くありません。
治療 出産時から血液検査を開始し、定期的に検査を行い、1歳半の時点で感染しているかどうかを確定します。感染していた場合、肝臓を保護する薬を投与します。ウイルスを排除するにはインターフェロンが有効ですが、副作用を考えて、使用するかどうかは慎重な判断が必要です。

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HIV感染症

HIVウイルスに感染している母親から生まれた子供はエイズに感染することがあります。

症状 急速進行型は生後数ヶ月-1歳に発症し、4歳までに死亡します。緩徐進行型は6歳ごろからゆっくりと進行し、非進行型は8-10歳ぐらいまでは無症状です。
原因 ほとんどの場合、分娩時に母親の産道で血液に触れることで感染します。子宮内で感染することや、母乳を介して感染する場合もあります。
治療 母親の感染がわかっていれば、妊娠中期から母親に抗HIV剤を与え、帝王切開で分娩することで感染の危険が減らせます。母乳にはウイルスが含まれているので人工栄養を行います。発症予防の薬剤を投与し、定期的な血液検査を行います。

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成人T細胞白血病

母親がウイルスを持っている場合、母乳を与えることで60%が感染します。

症状 潜伏期間は40-50年なので、感染しても発症するのは大人になってからです。感染しても発病しない場合もありますが、発病すると、貧血、発熱、リンパ節や脾臓の腫れなどの症状が現れ、発症後2年以内に多くが死亡します。
原因 母乳中に含まれる成人T細胞白血病ウイルスがTリンパ球に感染します。
治療 白血病を発症した場合、成人T細胞白血病に対する治療を行います。母親がウイルスを持っている場合、乳児には母乳を与えないようにして感染を防ぎます。

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