急性腎不全と慢性腎不全があります。腎機能が低下する病気です。
| 症状 | 急性腎不全は、尿が減ったり出なくなったりして発症します。蛋白尿や血尿を伴います。尿が出ないため、血液中に老廃物がたまり、食欲不振や吐き気、むくみや高血圧といった症状が現れます。 慢性腎不全の場合、病気は数ヶ月から数年かけて進行します。早期に現れる症状としては、疲労感や脱力感などがあり、その後、頭痛や嘔吐といった症状が見られるようになります。 |
| 原因 | 急性腎不全の原因は3つに分けられます。まず、怪我による大出血や重度の脱水症状などにより体内の循環が悪くなり、腎臓に血液が供給されなくなって起こる腎前性のものです。つぎに、腎臓自体に原因があって起きるものを腎性といいます。薬剤などの原因で腎臓自身の機能が損なわれるものです。腎後性の腎不全は、腎臓自体は正常だったものが、尿路系の異常で尿が排泄できずに起こります。 慢性腎不全の原因は、腎低形成や、慢性腎炎などです。 |
| 治療 | 急性腎不全が発見されたら入院し、透析を行って腎不全の治療をするとともに、原因となる病気を発見して、その治療を行います。急性腎不全のほとんどは、治療によりほぼ完全に回復します。 慢性腎不全の場合も、原因となる病気の治療を行い、食事や水分の制限をおこないます。重症の場合透析や腎移植が必要になります。 |
感染によって腎臓が炎症を起こす病気です。
| 症状 | 血尿が出て、顔や手足ががむくみ、食欲減退、吐き気などがあらわれます。重症になると、高血圧、頭痛、嘔吐、意識不明などの症状が現れ、悪化すると急性腎不全になることもあります。 |
| 原因 | 咽頭炎や扁桃炎の原因である溶血性連鎖球菌により腎臓が炎症を起こします。これらの菌に感染することによってつくられた免疫体という物質が腎臓の糸球体に達して炎症を起こすのです。 |
| 治療 | 安静と食事療法が中心です。症状が強くなった場合は入院して、安静、食事療法、保温とともに、血圧を下げるなどの処置を受けます。3-6ヶ月から1年で治りますが、慢性腎炎に移行させないためには、完全に治療することが大切です。 |
腎臓の炎症が1年以上続く病気です。
| 症状 | 初期症状がなく、検診などで発見される場合が多くあります。むくみ、血尿などといった腎炎の症状が6ヶ月から1年以上続き、腎機能がさらに低下すると食欲不振、吐き気などの症状が現れます。 |
| 原因 | 最も多いのがIgA腎炎です。腎臓の糸球体の血管の間の細胞が増殖し、免疫グロブリンAが沈着して炎症を起こします。 |
| 治療 | 早い時期に発見し、安静、食事療法、抗生物質投与などの治療を行えば3年程度で治ります。 |
腎臓にある腎盂という管が細菌感染によって炎症を起こす病気です。
| 症状 | 高熱が出て、食欲不振、だるさといった全身症状が現れます。乳幼児の場合、嘔吐や黄疸を起こします。 |
| 原因 | 大腸菌などの細菌が膀胱に侵入して炎症を起こす場合が多く、まれには血液やリンパ液を介して菌が腎盂に達することもあります。尿路に先天的な異常がある場合、治癒後も再発を繰り返すことがあります。 |
| 治療 | 尿中の原因菌を特定し、その菌にあった抗生物質を用いれば3-4日位で症状が消失します。再発や慢性化を防ぐためには症状が治まったからといって勝手に薬の服用をやめたりせず、完治するまで医師の指示に従って服用を続けることが大切です。 |
血管性紫斑病から併発する病気です。
| 症状 | 手足や体などに紫斑が現れ微熱や関節痛を伴うといった血管性紫斑病の症状に、血尿や蛋白尿といった腎症状が加わります。 |
| 原因 | 血管性紫斑病にかかった場合、約半数に腎障害がおきます。関係ははっきりとわかっていませんが、免疫反応が関連しているといわれています。 |
| 治療 | 血尿以外の症状がない場合、特別な治療は行いません。蛋白尿は2-3ヶ月、血尿は1年以内に消失します。腎障害が重度の場合、ステロイド剤などが処方されます。 |