甲状腺の機能が過剰になることで起こる病気です。
| 症状 | 血液中の甲状腺ホルモン量が過剰になり、脈が速くなったり、眼球が突出したりといった症状が現れます。甲状腺の腫れによって首が太く見え、汗をかきやすくなったり、食欲があるのに体重が減るといった症状が出る場合もあります。 |
| 原因 | よく知られているバセドウ病は甲状腺機能亢進症を起こす代表的な病気です。自己免疫により甲状腺を刺激する抗体ができ、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて症状が現れます。 |
| 治療 | 抗甲状腺剤の内服で甲陽線の働きを抑えたり、甲状腺を外科的に切除したりします。内服薬による治療では、長期間の治療が必要になることや、時として起こる重大な副作用などの問題があり、一方手術では確実に治りますが、手術の負担や傷跡といった問題があります。 |
甲状腺ホルモンが不足することで発達障害などの異常が起きる病気です。
| 症状 | 先天性の疾患であるクレチン症では、知能や運動能力の発達遅滞がおきます。首がすわらないなどの症状があり、発育が遅れます。後天性の橋本病の場合甲状腺の腫れや、倦怠感、体重増加などの症状が現れます。 |
| 原因 | 甲状腺ホルモンは、発育や代謝亢進に必要なホルモンであり、甲状腺の形成異常や萎縮などの原因で不足することによってさまざまな症状が起きます。 |
| 治療 | 内服によって甲状腺ホルモンを補充します。定期的に血液検査を行い、血中のホルモン量が適切かどうかの確認することが必要ですがそれ以外の生活は通常におくれます。 |
機能の異常や炎症、腫瘍等を伴わず甲状腺が肥大している状態です。
| 症状 | 甲状腺が肥大するため、のどの圧迫感や嚥下困難といった症状が現れます。 |
| 原因 | 食物中にヨードという成分が不足しているせいで甲状腺ホルモン量が不足し、それを補うために甲状腺が肥大する場合と、キャベツやもやしなどといった甲状腺腫誘発食品のとりすぎによるものや薬品が原因でおきるものなどがあります。 |
| 治療 | 甲状腺ホルモンを補充して甲状腺刺激ホルモンの分泌を抑えます。ヨード不足が原因の場合、少量のヨードを摂取し、甲状腺腫誘発食品や薬品が原因の場合、それらの摂取を控えます。 甲状腺腫が嚥下困難や呼吸困難を起こすほど大きくなった場合、手術で切除します。 |
各種の原因により、副甲状腺の機能が低下し副甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気です。
| 症状 | 副甲状腺ホルモンは、血液中のカルシウムやマグネシウムなどのバランスを整える働きがあります。このホルモンが不足するため、血中カルシウム濃度の低下によるテタニーという筋肉の硬直や痙攣がおきます。また、足の痛みや毛髪のパサつき、つめの折れやすさといった症状もともないます。 子供の場合、歯の形成に障害が起きたり成長不良、精神発達遅滞が起きることがあります。 |
| 原因 | 副甲状腺の先天的欠如や放射線照射、手術の際の傷などといった原因で、副甲状腺の機能が低下します。 |
| 治療 | カルシウム剤やビタミン剤の投与で、カルシウムのバランスを整えます。薬を服用し続けることで通常の生活がおくれますが、テタニーがひどく、呼吸困難に陥った場合は気管切開による呼吸補助が必要になることもあります。 |
副甲状腺の腫瘍が原因で副甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。
| 症状 | 副甲状腺ホルモンには、血液中のカルシウムやマグネシウムなどのバランスを整える働きがあり、このホルモンが過剰に分泌されることでバランスが崩れます。骨からカルシウムが溶け出してそれが吸収され高カルシウム血症を起こし、腎結石ができたり、胃潰瘍を引き起こしたりします。骨粗しょう症や、排尿量が増えることによる脱水がおき、意識障害を起こすこともあります。 |
| 原因 | 副甲状腺の良性腫瘍が原因です。まれに悪性であることもあります。カルシウム不足が原因になる場合もあります。 |
| 治療 | 高カルシウム血症の治療を行い、腫瘍は手術で切除します。手術後に声がかれるという症状が現れることがありますが、多くは時間がたてば回復します。 |