子供の病気事典

トップページ > ホルモン・代謝の病気 > 成長・性・抗利尿ホルモンの異常

成長・性・抗利尿ホルモンの異常


成長ホルモン分泌不全性低身長症

成長ホルモンの不足により身長が伸びない病気です。

症状 成長ホルモンの分泌が不足している場合、幼児期になると身長の伸びの悪さが目立ってきます。腫瘍等の原因があって成長ホルモンが不足する場合、それまで正常に身長が伸びていたものが急に伸びなくなります。この病気による低身長の子供は体のバランスは整っており、知能障害などもみられません。
原因 成長ホルモンが何らかの原因で不足する場合と、脳下垂体周辺の腫瘍など他の病気が原因でホルモン不足が起きる場合があります。
治療 成長ホルモンの注射で標準的な身長に近づけます。身長などに応じ、1日1回または2回、親や自分で注射します。成長期が終わるまで注射を続けますが、終了の目安は骨年齢が男子で17歳、女子で15歳に達した場合や、一年間の身長の伸びが1センチ以内になることです。

ページのトップへ ▲

性腺機能低下症

性ホルモンが正常に分泌されない状態です。

症状 通常思春期に現れる、声変わりや陰毛、性器の発育、初潮などといった二次性徴が現れません。男児の場合ミクロペニスといって陰茎の長さが2.5センチ以下になることがあります。
原因 男児の場合、おたふくかぜなどによって睾丸が機能低下を起こしたことが原因となることがあり、女児の場合卵巣の形成不全や腫瘍等が原因となることがあります。性染色体異常による性腺の機能不全や、下垂体の性腺刺激ホルモンの分泌不足が原因となる場合もあります。
治療 性ホルモンを補充するjことで、二次性徴が発現し、身体的な男らしさや女らしさを得ることが可能ですが、原因によっては不妊の解消にはつながらないこともあります。性腺刺激ホルモンが不足している場合は性腺刺激ホルモンを補充します。

ページのトップへ ▲


思春期早発症

二次性徴が通常より早く始まってしまう病気です。

症状 男児では、9歳未満で精巣や陰茎の発育が始まり、10歳未満で陰毛が生えた場合を、女児では7歳未満で乳房が発育し、9歳未満で初潮を見た場合を思春期早発症とします。身長が早期に伸び始めますが、骨年齢も早期に成熟してしまい、結果的に成人した時点では低身長になります。
原因 中枢性の原因としては、下垂体から性腺刺激ホルモンが過剰に分泌されることや、脳腫瘍が原因となるものがあります。末梢性の原因としては、卵巣や精巣の腫瘍や、ホルモン剤の影響、副腎性アンドロゲンの過剰分泌などがあげられます。
治療 診断のため、血中の性ホルモン量の測定や、レントゲン検査による骨年齢の測定などを行います。思春期早発症だった場合、脳腫瘍の有無や生殖器の異常を調べ、原因によって治療法を選択します。中枢性の場合、思春期まで性腺刺激ホルモンの分泌を抑える薬を投与します。

ページのトップへ ▲

思春期遅発症

性ホルモンの分泌量が不足したり、分泌される時期が遅れたりすることで、二次性徴の発現が通常より遅い状態です。

症状 男児では、15歳をすぎても陰茎の発育や陰毛がみられず18歳をすぎても精巣や陰茎の成熟が完了しない場合、女児では13歳をすぎても乳房の発達が見られず16歳をすぎても初潮を見ない場合、思春期遅発症を疑います。
原因 染色体異常や、性腺そのものの機能低下、脳下垂体の異常による性腺刺激ホルモンの不足などが原因です。慢性疾患や栄養失調で性ホルモンの分泌が遅れることもあります。
治療 脳下垂体に腫瘍等がある場合、その治療を行います。性腺機能低下などで自然に思春期が訪れる可能性のない場合や、二次性徴の発現があまりにも遅い場合、ホルモンを補充することで二次性徴が発現します。

ページのトップへ ▲

尿崩症

摂取した水分が、大量の尿になって体内から出て行ってしまう病気です。

症状 尿量が通常の3-4倍ぐらいに増え、のどが渇きます。水分をとってもすぐに尿になって出て行ってしまうため、脱水状態になり、また、夜間も排尿のため睡眠が妨げられます。
自分で水分を要求できない乳児の場合、脱水による発熱や不機嫌、発育不良などが見られることがあります。
原因 視床下部で作られる抗利尿ホルモンという、水分の再吸収を助ける働きのあるホルモンに異常があるため起こります。
遺伝子異常、頭部外傷や腫瘍といった障害により、抗利尿ホルモンの分泌が減少する中枢性の原因と、腎臓の異常のため抗利尿ホルモンが働かない腎性の原因、そして、緊張のため水分を取りすぎ多尿となる心因性のものもあります。
治療 原因が中枢性の場合、抗利尿ホルモンを点鼻薬等で補充すれば症状は治まり、通常の生活が送れます。
腎性の場合、対症的に尿量を減少させる効果のある薬剤を服用するとともに、塩分を控え水分の補給に注意します。心因性の場合は水分をとり過ぎないように注意し、必要に応じてカウンセリングなどによる治療を行います。

ページのトップへ ▲


[閉じる]
医学・健康情報サイトJ-Medical がお届け!
【購読無料】
食材の栄養講座〜知って少しだけ健康に〜(無料)
今すぐ登録(メールアドレス)→(無料)
メッセージを閉じる