病原大腸菌食中毒
以下にあげる5種類の病原性のある大腸菌に感染して起きる食中毒です。
腸管組織侵入性大腸菌
| 症状 |
発熱、しぶり腹、血の混じった下痢が見られます。わずかな量の患者の便からも感染し、集団流行することがあります。日本では海外旅行から帰国した人に見られます。
|
腸管病原性大腸菌
| 症状 |
急な発熱、腹痛、水様性の下痢がみられます。人から人への直接感染はなく、抵抗力の弱い乳幼児を中心に発症します。
|
腸管毒素性大腸菌
| 症状 |
発熱はともなわず、下痢、軽い腹痛が見られます。熱帯地域に多い病気で、日本では海外旅行からの帰国者が発症します。
|
腸管出血性大腸菌
| 症状 |
3-5日間の潜伏期の後、微熱、激しい腹痛、血便といった症状が現れます。重篤な症状から死に至ることもあるとして有名になったO157が代表的です。
|
腸管凝集性大腸菌
| 症状 |
最近見つかった病気で日本での発症例はほとんどありません。
|
| 原因 |
いずれも菌に汚染された水や食品から感染します。
|
| 治療 |
抗生物質で治療します。水分補給や安静につとめるのは、どのタイプでも同じです。
腸管出血性大腸菌の感染で重症化し、腎不全などを合併した場合は透析など、それぞれの症状に応じた治療を行います。
生ものは早めに調理して食べる、海外旅行中は生ものを口にしないなどの注意で感染予防を心がけるほか、患者の看病に当たる人が二次感染を起こさないために、便に触れた手をよく洗う、便の付いた衣服は消毒するなどの注意が必要です。
|