感染力が強く死亡率も高い病気で第2類感染症に指定されていますが、予防接種によって現在国内ではほとんど見られなくなりました。
| 症状 | 高熱が出て、のどの痛みが起きます。犬の吠えるような咳もこの病気の特徴です。 喉の奥に、偽膜という白い膜ができます。気道にこの偽膜ができると呼吸困難に陥り、気管支に達すると気道閉塞で死亡することがあります。首のリンパ節が腫れた場合、循環障害から死にいたることもあり、さらに血液中の毒素が他の組織に広がると、心臓、腎臓、神経といった臓器に深刻な合併症をもたらします。 |
| 原因 | ジフテリア菌の飛沫感染によって起こります。国内での感染はほとんどありませんが、衛生状態の悪い国に行くときなどは注意が必要です。 |
| 治療 | 入院治療が必要です。血液中の毒素を中和する血清とともに、抗生物質の投与が行われます。退院後もしばらくの間安静が必要です。 |
入院中、抵抗力が弱っていることから普段感染しない菌に感染してしまうことで、なかでも薬剤に対して耐性のある菌に感染することを薬剤耐性菌感染症といいます。
| 症状 | 感染した菌の種類によって症状はさまざまです。発熱、嘔吐、手術部の化膿などといった症状や、肺炎、尿路感染症、敗血症に至ることもあります。 |
| 原因 | 体力のある人には感染しないような菌が、抵抗力の低下した入院患者に感染症を起こします。特に、抗生物質を長期間使用したため、生き残った菌が薬剤に抵抗力を持ってしまった薬剤耐性菌に感染すると重症化することが多いです。 |
| 治療 | 感染した菌を特定することが大切です。耐性菌の場合、耐性を持つ薬剤の使用を中止し、他の適切な薬剤を選択して治療します。 |
血液中で増殖した細菌や真菌の毒素が全身にまわる病気です。
| 症状 | 発汗や寒気を伴う高熱が突然出て、急速に症状が悪化します。重症の場合、体温や血圧が低下してショック状態に陥り、数時間で死亡することもあります。 細菌が臓器に侵入した場合、肺炎や心内膜症などといった合併症を起こします。 |
| 原因 | 抜歯、扁桃炎、中耳炎、肺炎などの病気により、ときに菌が血液に侵入することがあります。このとき菌の数が多かったり免疫機能の低下があると、菌が血液中で増殖し、毒素が全身にまわってさまざまな臓器に障害を起こすのです。 |
| 治療 | 早期に発見し、緊急治療を受けさせます。 まず抗生物質を投与しながら、原因菌の特定を行い、結果が出次第その菌にあった抗生物質に切り替えます。血圧低下や血中酸素濃度の維持などのために集中治療が必要です。 |