子供の病気事典

トップページ > 肝臓・膵臓の病気 > A・B・C・D・E型肝炎

A・B・C・D・E型肝炎


A型肝炎

ウイルス性肝炎の一種です。A型肝炎ウイルスの感染が原因です。

症状 風邪に似た症状が現れますが、倦怠感が強く、初期症状が治まるころに黄疸が現れます。重症化することは少ないのですが、まれにおきる劇症肝炎という状態には注意が必要です。A型肝炎は、治ったあとも体内にウイルスが残って他人に感染させるキャリアという状態になることはありません。
原因 ウイルスに汚染された飲食物により感染します。ウイルスが肝臓に達して増殖すると、これを撃退するための免疫機構が働き、それによって肝臓自身が障害を受けるのが症状の原因です。子供は抗体を持っていない場合が多いため、感染すると発症率は大人より高いです。潜伏期間は2-6週間です。
治療 安静と食事療法が基本です。吐き気で食事が取れない場合点滴による栄養補給が必要で、軽症の場合でも倦怠感がある場合には好きなだけ休みを取るようにします。治癒するまでは他人への感染が起きるので、トイレの後や食前、調理前の手洗いを徹底しましょう。東南アジアや中近東諸国へ旅行する場合、ワクチンか、A型肝炎免疫グロブリンの注射を受けて予防します。

ページのトップへ ▲

B型肝炎

B型肝炎ウイルスに感染することで起こります。

症状 吐き気や強い倦怠感、下痢、腹痛などの症状が起き、それらが治まる頃黄疸が起きます。多くの場合2-3週間で症状が治まりますが、1ヶ月たっても症状に改善が見られない場合、劇症肝炎へ移行した恐れがあります。この病気の場合、10%程度が慢性のキャリアになります。慢性化した場合肝硬変や肝臓がんに移行する恐れがあります。
原因 子供の場合、母子感染が多く見られます。これは、母親がキャリアだった場合に、妊娠時や分娩時に感染するものです。輸血用血液からの感染の可能性もありますが、最近は献血された血液の検査方法が発達したため減少しています。潜伏期間は1-6ヶ月です。発症の仕組みはA型肝炎と同様、肝臓の免疫機構が肝臓自身に障害を与えるためです。
治療 安静と栄養管理が大切なのはA型肝炎と同様です。劇症肝炎に移行した場合、働かなくなった肝機能の補助や再生、合併症への対処を行います。慢性化した場合、インターフェロンなどによる治療が行われます。妊婦のB型肝炎ウイルス感染検査の結果が陽性だった場合には、生まれた子供にB型肝炎免疫グロブリンやB型肝炎ワクチンを接種することにより、キャリアになるのを防ぐことができます。

ページのトップへ ▲


C型肝炎

C型肝炎ウイルスに感染して起きる病気です。

症状 A型やB型のように急激な発症は見られず、軽い症状または無症状のままゆっくりと進行します。食欲不振や黄疸などが見られることもありますが、劇症肝炎に移行することは少なく、黄疸が見られても症状は軽いものです。しかし、感染者の半数が慢性化することに対する注意が必要です。
原因 B型とは異なり母子感染はあまりみられません。以前よくあった血液製剤からの感染は、血液の検査方法の進歩により減少しています。潜伏期間は1-2ヶ月です。
治療 安静と栄養管理が大切なのは他の肝炎と同様ですが、6ヶ月以上血液検査の数値の改善が見られない場合、慢性化の可能性が高く、その場合インターフェロンなどによる抗ウイルス療法が行われます。予防接種はありません。

ページのトップへ ▲

D型肝炎

日本での発症はごくまれな病気です。

症状 あまり目立った症状は現れません。吐き気やだるさが現れることもまれです。症状が重いときには黄疸が出ることもあります。
原因 D型肝炎ウイルスが血液を介して感染することが原因です。D型肝炎ウイルスはB型肝炎ウイルスと共存しなければ増殖できないため、B型肝炎発症後にD型肝炎ウイルスに感染すると症状が重くなります。
治療 D型肝炎であることが判明したら、他人への感染を防ぐため、歯ブラシ等の共用や血液への接触を避ける注意が必要です。治療にはインターフェロンを用います。

ページのトップへ ▲

E型肝炎

主に発展途上国に多い病気ですが、日本でも最近増加しています。

症状 発熱、吐き気、下痢、腹痛などが見られ、初期症状が治まる頃黄疸が見られます。子供は症状が出ない不顕性感染が多く、黄疸などは見られずに終わることも多いようです。E型肝炎は慢性化したりキャリア化することはありません。
原因 ウイルスに汚染された飲食物により感染します。患者の糞便で汚染された水によって広まるため、モンスーンなどの季節に流行します。
治療 対症療法が中心です。食事制限はありません。劇症肝炎を起こした場合は生命の危険があり、死亡率はA型の10倍といわれています。流行地域を旅行するときには、生水や生ものを口にしないように気をつけましょう。

ページのトップへ ▲


[閉じる]
医学・健康情報サイトJ-Medical がお届け!
【購読無料】
食材の栄養講座〜知って少しだけ健康に〜(無料)
今すぐ登録(メールアドレス)→(無料)
メッセージを閉じる