他人の権利を侵害するような、反社会的で攻撃的な行動を繰り返す障害です。
| 症状 | 行動が規範を逸脱し、攻撃的、反抗的な問題行動を繰り返します。通常の少年非行と異なり、年齢相応の行動とはいえない行為を繰り返します。単に喧嘩が多いのではなく、武器を用いたり、脅迫したりという行動をとり、重度になると、強盗、放火、動物虐待などを行うようになります。 児童期に注意欠陥多動性障害と診断された子供が不適切な扱いを受け続けた結果、行為障害を起こす場合もありますが、注意欠陥多動性障害の場合、不適切な行動が本人の悪意や反抗心から行っているのではない点で反抗挑戦性障害とは異なります。 放置すると、成人後、犯罪を繰り返す、反社会性人格障害に移行する場合もあります。 |
| 原因 | 脳の機能障害や遺伝的要素に、愛情の欠如や虐待などの要因が加わって発症すると考えられています。 |
| 治療 | 早い時期に発症した場合、年齢が上がると治療に抵抗することがあるため、早期発見し治療を行う必要があります。家庭環境に問題がある場合、家族も含めてカウンセリングが必要です。他人や社会に対して重大な危害を与える可能性がある場合、入院や薬物療法がおこなわれることもあります。 少年非行なのか反抗挑戦性障害なのかを鑑別する基準はありますが、自分の子供を客観的に判断することは難しいため、年齢不相応に決まりが守れない、過度に攻撃的、動物をいじめるなどの行動が一時的ではなく何ヶ月も続くようなら専門医の診断を受けることをお勧めします。 |
人格障害にはさまざまなタイプがあり、反社会的で人を傷つけても良心の呵責がない反社会性人格障害や、秩序やルールにとらわれすぎて完璧でないと気がすまない強迫性人格障害などがありますが、それらのうちで思春期に発症しやすく最近増加傾向にあるのが境界性人格障害です。
| 症状 | 神経症と精神病の境界にあるという意味での病名ですが、真の統合失調症のような脳の神経化学的異常による激しい幻覚や妄想が続くことはなく、普段は正常な生活をおくることができます。人格障害という言葉から連想されるような重大な精神病のような症状が出るわけではありません。 特徴としては、見捨てられることに対する不安が常にあり、あるときは特定の人を賞賛し、何かのきっかけで逆に激しい非難を浴びせたりします。感情が不安定で、短時間のうちに正常な状態からかんしゃくへと気分が変化し、ときに自傷行為が見られます。 |
| 原因 | 自分の保護下にあった子供が独り立ちすることを過度にさびしがる母親の気持ちを無意識に察した子供が、自立と見捨てられる恐怖の間で葛藤することが原因になっているという説があり、また、見捨てられたという経験が、見捨てられるより先に必要のない人間になってしまおうといった心理を引き起こすなどという説もあります。 |
| 治療 | 境界性人格障害の治療は、家族の再教育も含めて長期にわたって行われる必要があります。精神療法や行動療法を基本に、症状に応じた薬物療法を行います。短期間集中的に入院治療を行えば治るという病気ではないということを理解し、根気よく治療を続けることが大切です。 |
不安を起こすような考えが頭に浮かんで、自分でもばかばかしいと気づいているのにやめられない状態です。
| 症状 | 周りのものがすべてばい菌だらけのような気がして触れなくなったり、鍵をかけたことを確認したのに再び不安になるなどの強迫概念を持ち、手を洗い続けたり、確認を繰り返したりといった強迫行為を行うようになります。このようなことは誰にも見られることですが、強迫神経症の場合、手を洗うことでほとんどの時間を費やすなどで、通常の生活を送ることに支障が出ます。 子供の場合、強迫行為だけが表に出る場合が多く、穴を見ると指を入れないと気がすまなかったり、きまった行為をしないと眠れないといった症状が現れます。 |
| 原因 | 脳内の神経伝達物質の機能異常によるものと考えられています。 |
| 治療 | 脳内のセロトニンという物質の作用を高める薬剤が有効です。強迫神経症の場合、症状が完全に消失しなくても、日常生活が通常に送れれば問題はないため、行動療法や認知両方を併用して症状のコントロールを目指します。 この病気の場合、強迫行為は自分でわかっていてもやめられないものであるため、子供がしているのを見つけるたびに叱ってはいけません。 |