子供の病気事典

トップページ > 心の障害と病気 > 分裂病・知的障害・自閉症

分裂病・知的障害・自閉症


小児統合失調症(分裂病)

思春期から20代に発症する場合が多い病気ですが、最近年少者の発症例が増加しています。

症状 幻覚や妄想、意欲の低下、突発的で不可解な行動などの症状が現れます。 子供の統合失調症は、幻覚や妄想について話したり、不可解な行動をとっても、子供にはありうることだということで見逃されることがあり、初期段階での診断が難しい病気です。発症前には集中力の低下や頭痛などの前兆が見られることがあります。発症後、放置されると社会生活への適応が困難になります。
原因 神経伝達物質の異常によって、幻覚や妄想といった症状が現れます。根本的な原因は明らかになっておりませんが、遺伝的要因やストレスなどが関与して発症するものと考えられています。
治療 薬物療法が効果的です。子供の場合、発症年齢が低いと薬の効果が現れにくいので、治療には根気が必要です。精神療法や作業療法も併用することで社会適応をはかります。早期に発見して治療を始めることで治療効果が高くなりますから、子供の様子がおかしいと思ったら早期に精神科を受診することが大切です。特に、自分の悪口が聞こえると言ったり、理由も無く部屋から飛び出す、無表情になり反応しないなどの兆候が現れた場合、変な子供ということで済ませずに受診しましょう。

ページのトップへ ▲


精神発達遅滞(知的障害)

知能検査の結果、IQが70未満の場合を言います。

症状 知能だけではなく、運動能力や感情の伝達にも遅れが見られます。程度によって異なりますが、学習障害や生活習慣が身につかないなどで、社会生活に支障をきたします。
原因 原因はさまざまです。染色体異常などの先天的な原因がある場合や、出産時の事故による酸素欠乏、病気の後遺症などが考えられますが、原因が不明の場合もあります。
治療 先天性の代謝異常のように、疾患のせいで次第に障害が進行する場合は早期治療によって知能障害を防ぐことができますが、多くの場合治療で知能を改善することはできません。治療はできなくても、本人の能力を最大限に発達させることを目標に教育を行い社会適応を目指します。かんしゃくなどの不適切な行動をとることがありますが、精神発達遅滞児に対し厳しすぎる叱責は逆効果であることをわきまえてもらうなど周囲の理解と協力を求めることも大切です。

ページのトップへ ▲

自閉症

脳の機能障害によって起こる広汎性発達障害です。

症状 特徴的な症状が早期から現れます。乳児期には、あやしても笑わない、視線を合わせないなどといった兆候が現れ、幼児期になると表情が乏しく、呼びかけに反応しないといった特徴が現れます。言語の発達が遅れ、言葉は覚えても会話はできなかったりします。興味の対象が限られており、集団で遊ぶことができず同じ一人遊びをいつまでも続ける、こだわっていることが思い通りに行かないと過剰に反応するなどの症状が現れ、社会適応が困難になります。
精神遅滞を伴うことが多いのですが知能が正常に近い場合もあり、他の能力が優れている場合もあるという点で精神発達遅滞児とは異なります。
原因 脳の機能障害が原因です。しつけや環境のせいで起きると考えられていた時期もありますが、最近はそれが誤りであるという認識が進んでいます。
治療 脳の機能障害に対する根本的な治療法はありません。自閉症児の行動の特徴をよく理解して、早期から適切な教育を行うことで社会生活への適応が可能になります。自傷行為や興奮が強く出る場合に薬剤を用いることはありますが、基本的には親や周囲の人間が病気の特徴について医師などからよく説明を受け理解することで対応を工夫することが大切です。

ページのトップへ ▲