子供の病気事典

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不登校・学習障害・注意欠陥多動性障害


不登校

以前は登校拒否と呼ばれていましたが、単に遊びたいから学校をさぼるということではなく、登校したい気持ちはあっても行けないという心理があることが理解され、不登校という表現に変わりました。

症状 体の不調を訴えて、学校を休むと午後には元気になるといった前兆をへて、夏休みのような長期休暇の後から学校へ行かなくなるといったケースが多くみられます。 親が学校へ行くように言っても、布団から出なかったり、反抗的な態度をとるようになって、不登校が慢性化します。
このとき、子供の心の中でも学校へ行きたい、とか行くべきだという気持ちはあるため、登校を促す言葉に反抗するのです。
次第に生活のリズムが乱れて、外出も避けるようになり、いわゆるひきこもりに進行する場合もあります。
原因 たまたま表面に現れて目立つ現象が不登校というだけで、原因は、本人の資質や環境などが複雑に関係しあっており、ただ学校が嫌いということではありません。 幼児期の分離不安やいじめなどがきっかけになることはありますが、本人にも原因がわからない場合も多いのです。
治療 ひどいいじめや、特定の教師が嫌いなど、きわめて具体的な理由があって登校を拒んでいる場合は、学校との話し合いや転校などで原因を取り除くことができますが、本当の不登校はそのような理由があるわけではない場合が多く、治療の目的は学校に行かせることではないという点に注意しましょう。
子供のストレスの原因をさぐり、自我の成長を妨げないようにするために、とりあえず学校を休ませます。生活全般にわたって過干渉や強制を控え、学校や専門家と協力して解決策を考えます。不登校が長期化することで学業が遅れて、行けるようになっても別の理由で行きたくなくならないように、子供の意欲に従って補習を行う必要がある場合もあります。
まれには不登校が、統合失調症やうつ病といった精神疾患の一症状である場合もありますので、改善が見られない場合や、他の異常行動がある場合には早期に児童精神科医に相談しましょう。

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学習障害(LD)

知能には問題が無いのに特定の分野の学習が困難な状態です。

症状 読んだり、聞いたり、計算したりといった能力のうち、あることだけが習得できません。知能は普通で、会話は問題なくできるのに、本を声を出して読むことだけができないといった問題が起きます。知能や行動には問題が無いため、幼児期には気づきにくく、学校の授業が始まってから気づく場合があります。
原因 中枢神経系のいずれかの機能障害によって学習障害がおきると考えられていますが、根本的な発症機構はまだわかっていません。
治療 苦手な分野の学習は、普通に苦手な場合とは違い、ただがんばって勉強すればできるようになるというわけには行きません。医師や言語療法士などの専門家の指導を受ける必要があります。知能が普通、またはそれ以上ある場合、病気に気づきにくく、できないことを強制してしまう恐れがありますから、異常を感じたら専門医の診察を受けましょう。

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注意欠陥多動性障害(ADHD)

最近一般にも認知されてきた病気です。「しつけが悪い子供」と思われがちな行動が特徴の病気です。

症状 主な症状は、不注意、多動性、衝動性です。集中力が無く、授業中も他の子にちょっかいを出し、遊びの順番などが守れないといった行動が見られます。実際、年少期にはよく見られる行動ですが、注意欠陥多動性障害の場合は、それが極端でかつ年齢不相応にあらわれます。学習障害との合併も見られます。
原因 症状からは、しつけや生育環境の悪さのせいと思われがちですが、中枢神経や神経伝達物質の異常によって起きる病気です。また、脳炎や外傷が原因となることもあり、異常がおきる根本的な原因は不明です。
治療 注意欠陥多動性障害という診断がついた場合、中枢神経刺激薬を用いた薬物療法が有効ですが、副作用がおきる場合もあるため服用中は子供の様子をよく観察しましょう。この病気の場合、診断がつくまでに、すでに周囲から「悪い子」というレッテルが貼られている場合も多く、親が医師の説明をよく聞いて病気を理解し、学校の協力を得ることが必要です。病気のせいでとって行動をすべて叱られ続けるうちに、思春期になって自己否定や暴力といった反応がおきることもありますので、早期発見が大切です。

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