子供の病気事典

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精神発達遅滞・心身障害・高次脳機能障害


精神発達遅滞

何らかの原因で知能の発達が遅れた状態です。

症状 知能指数検査の結果によって軽度から最重度まで程度が分類されます。知能指数(IQ)は標準が100ですが、IQ70-51を軽度、50−36を中等度、35−20を重度、20未満は最重度精神発達遅滞とされています。
程度によって異なりますが、言葉の遅れや身の回りの習慣を身につけることができない、学業についていけないなどの障害がでてきます。
原因 さまざまな原因によって引き起こされます。染色体異常や、妊娠出産時の事故などといった脳の発達に支障を及ぼす要因が原因になり得ます。
治療 知能そのものを向上させることは難しいので、子供の症状に応じた指導によって、社会性を身につけ、生活を向上させるることが可能です。

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レット症候群

女児だけが発症する精神発達遅滞です。

症状 生後半年から1年半ぐらいまでの発達は正常ですが、次第に、すでに身についていた言葉や動作がゆっくりと消失します。症状は程度によってさまざまで、睡眠障害が現れることもあり、また、この病気の大きな特徴である、両手を常に握り合わせたり、たたいたり、口に入れるなどの動作が起こります。脊椎側湾をともなうこともあります。
原因 染色体の異常が原因といわれていますが、はっきりした原因に関しては現在研究中です。
治療 根本的な治療法は見つかっていませんが、症状にあわせた薬物投与やリハビリテーションを行います。脳性麻痺や自閉症とは異なるこの病気のことをよく理解したうえで、医師の指導にもとづいて生活を向上させましょう。

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重度心身障害

知能指数が35以下、身体障害の程度が1または2級(寝たきりか、座れる程度)という重度の障害のある状態です。

症状 運動機能の障害により、立ったり歩いたりできず、視覚や聴覚にも異常が有る場合もあり、骨格の変形や内臓疾患がある場合もあります。超重症と呼ばれる状態では、嚥下障害、呼吸障害、免疫不全などの症状があり、常に医学的管理下にあることが必要です。知的障害をともなっており、社会的自立が困難で、施設で生活する場合も多いです。
原因 脳性麻痺が最も多い原因ですが、ほかにも頭部外傷や髄膜炎の後遺症によるものや、先天性の異常が原因の場合もあります。
治療 根本的な治療法はない状態なので、本人の状態に合わせた施設や療養所に入所し、合併している病気の治療や、症状への対症療法、日常の介護などを行います。重症の場合、痛みや欲求を言葉で伝える手段がないため、周囲の人間の熱意ある観察や介護が必要です。 家庭で療養する場合、家族の負担がかなり大きいため、周囲の援助や公的なサポートを最大限活用し、負担を軽減することが大切です。

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高次脳機能障害

病気や事故などの原因で脳に損傷が起き、思考、言語、記憶、注意、学習などの、高度な機能に障害が起きた状態です。外見や行動に大きな異常がないため、周囲の理解が得にくい場合がありますが、最近になって問題点が広く知られるようになってきました。

学習障害

症状 知能には問題がないにもかかわらず、話す、読む、計算するなど、ある特定のことだけを学習できません。言語能力に問題はないのに本の音読ができないといった症状のため、学習に困難をともないます。
原因 中枢神経系の障害が原因ではないかと考えられています。知的障害や情緒障害ではなく、環境が原因でもありません。
治療 周囲の人たちが、この病気を理解することが大切です。知能が低いわけではないので、特別な工夫によって学習は可能です。

注意欠陥多動性障害

症状 他動、不注意、衝動性の3つを特徴とし、診断の基準でもあります。落ち着いていることができず、授業中席を立ったりおしゃべりをします。集中力や注意力が低く、忘れ物が多かったり、勉強に熱中できなかったりします。また、規則を破ったり、友達を突き飛ばすなどといった衝動的な行為が見られます。
原因 脳の機能障害が原因ですが、はっきりとはわかっていません。
治療 中枢神経を刺激する薬剤を服用しますが、副作用が出ることがあります。この病気の症状は、単なるしつけの悪い子供と思われがちなため、子供が叱責されている場合が多く、ストレスを感じている可能性が高いので、周囲の人たちに病気についての理解を求めることが大切です。

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