出産直後の新生児の呼吸数が一時的に多くなることを言います。
| 症状 | 呼吸が速くなったり、息を吸うとき胸骨の下が窪んだりします。チアノーゼで皮膚が紫色がかる場合もあります。 |
| 原因 | 胎児のときに肺の中にある、肺胞液という液体は、出生後肺呼吸を始めると吸収されてしまいますが、帝王切開などの場合吸収が遅れることにより呼吸障害が起こります。 |
| 治療 | 一時的な症状なので、多くの場合1週間以内に自然に回復します。 |
呼吸が止まる発作です。
| 症状 | 呼吸が20秒以上停止するか、20秒以下でも脈拍が100以下に落ちたりチアノーゼを伴う場合を無呼吸発作と呼びます。 |
| 原因 | 未熟児の無呼吸発作は呼吸中枢の未熟などが原因でしばしば見られます。それ以外の場合は中枢神経や呼吸器、循環器、消化器などさまざまな器官の異常が原因となっておきるものです。 |
| 治療 | 未熟児の場合は出生後すぐに、呼吸や心拍をモニターし、無呼吸発作が起きるかどうかをチェックします。無呼吸発作が起きても頻度が低く、自然に呼吸が再開する場合、特に問題はありません。
成熟児で、他の疾患による無呼吸発作の場合には、原因となる病気の治療を行います。無呼吸発作に対しては、薬物療法や人工呼吸などで対処します。 |
後鼻腔が先天的に閉鎖している状態です。
| 症状 | 後鼻腔が閉鎖しているせいで、呼吸困難を起こします。他の形態異常と合併して見られることもあります。 |
| 原因 | 胎児期の器官形成の異常によると考えられます。 |
| 治療 | 外科手術を行います |
肺胞がふくらまないため、呼吸がうまくいかない病気です。
| 症状 | 呼吸が速くなり、息を吸うときに胸骨の下が窪む陥没呼吸が見られます。酸素不足のためチアノーゼがみられ、生後1−2日で状態が悪化し死亡する場合もあります。 |
| 原因 | サーファクタントと呼ばれる肺表面活性化物質の不足により、体内の換気を行う肺胞を膨らませておけないためにおこります。サーファクタントがつくられる妊娠28週以前に出生した未熟児は、この病気になることが多いです。 |
| 治療 | 酸素補給や人工呼吸、点滴などを行って容態を安定させ、サーファクタントを肺に補給します。未熟児などのサーファクタントの不足が予想される場合、予防的に投与する場合もあります。 |
胸腔に空気がたまって肺がつぶれてしまう病気です。
| 症状 | 呼吸困難を起こします。肺の出血や心臓の圧迫でショック状態になる場合もあります。 |
| 原因 | 肺の病気や外傷によって肺に穴が開き、漏れた空気が胸腔にたまって肺を押しつぶすために起こります。 |
| 治療 | 軽症の場合は安静にすることで治ります。肺がしぼんだ場合は胸腔に管を通して空気を抜いたり外科手術で穴をふさぎます。 |
胸膜に大量の胸水がたまる病気です。
| 症状 | たまった胸水で肺が圧迫されて呼吸困難を起こします。ミルクを飲み始めると症状が悪化するため注意が必要です。 |
| 原因 | リンパ液が胸膜にたまることでおきます。先天的にリンパ管に異常がある場合と、腫瘍や炎症でリンパ管が詰まったことによって起こる場合があります。 |
| 治療 | 呼吸管理を行いながら、リンパ管を通らず肝臓で吸収される中鎖脂肪酸を含んだ特殊なミルクで栄養補給を行います。改善されない場合は外科手術を行うこともあります。 |
胎児期に、腹腔にあるはずの臓器が横隔膜を通って胸腔内に入ってしまう病気です。
| 症状 | 肺や心臓が圧迫などによって発達障害を起こし、出生後呼吸障害の原因になることがあります。 |
| 原因 | 横隔膜の形成不全や欠損により腹腔にある臓器が胸腔内に入ってしまいます。 |
| 治療 | 症状に応じて人工呼吸や、一酸化窒素の投与などの治療を行い、容態が安定した後に手術で臓器の位置を戻し、横隔膜の修復を行います。 |