子供の病気事典

トップページ > 新生児の病気 > 腸・排泄機能の異常

腸・排泄機能の異常


壊死性腸炎

未熟児に多く起きる病気で、腸管の一部が壊死します。

症状 腹部が腫れて、嘔吐や血便が見られます。進行すると出血によるショックや敗血症や腹膜炎を起こして生命の危険があります。
原因 腸の未熟や免疫力が低いことなどが原因で、血行阻害や細菌感染が起きて腸管の一部が壊死します。出産時仮死などで酸素不足に陥ることで発症率が高くなります。
治療 壊死が進行している場合、壊死部分を外科手術で切除します。初期に発見された場合は、哺乳を中止し、抗生物質投与などを行います。

ページのトップへ ▲

下部消化管閉鎖

先天的に腸から肛門にかけての一部が途切れている病気です。

症状 排泄障害のため、腹部が腫れたり、嘔吐したりといった症状が現れ、放置すると腸の内容物がたまって腸に穴が開く腸穿孔という症状を起こします。
原因 先天的に腸が途切れているために、その手前で内容物が停滞します。低出生体重児に多く見られます。
治療 鼻から管を通して腸の内容物を吸引して腸穿孔を防ぎます。点滴などを行って全身状態を安定させてから手術で腸の途切れを修復します。

ページのトップへ ▲


胎便栓症候群(胎便病)

胎便とは羊水や粘液、皮膚や腸管から排出された細胞などを含んだ粘りのある便で、新生児の最初の排便で排出されまが、この胎便が排出されない場合さまざまな障害が起きます。

症状 腹部の腫れや嘔吐など、腸閉塞の症状と、栄養が吸収されないことによる栄養障害が起こります。
原因 通常よりも粘度の高い胎便栓という物質により排泄ができなくなることによって、腸閉塞が起こります。
治療 胎便栓を除去すれば排便がおき、治癒します。

ページのトップへ ▲

先天性尿道閉鎖・狭窄

尿道が先天的に閉じていたり狭かったりする病気です。

症状 膀胱から尿道口までの間が閉鎖したり狭くなっているため尿の通過が妨げられ、腎臓が腫れるなどの症状が起きます。
原因 胎児期におきた異常ですがはっきりした原因はわかっていません。
治療 尿道に棒を通して少しづつ広げたり、手術で閉鎖部位や狭窄部位を切除したりします

ページのトップへ ▲

総排泄腔

女児に見られるごくまれな外陰部の奇形です。

症状 尿道や膣、直腸が共通の排泄腔となっています。腎臓や子宮など、他の部分の形態異状を合併している場合も多く、そのための症状も見られます。
原因 通常妊娠第7週ぐらいで直腸、膣、尿道とに分かれるはずの総排泄腔が、正常に分かれないことが原因です。
治療 大腸につながる排泄口を形成する手術を生後早い時期に行います。次に肛門をつくり、思春期前に膣をつくります。

ページのトップへ ▲

鎖肛

肛門が先天的に閉鎖している病気です。

症状 排便異常がおきて腹部の腫れや嘔吐が見られたり、直腸が尿道や膣と癒着している場合には、便が尿道や膣から排出されたりします。
原因 胎児期に直腸から肛門が発達しなかったことが原因です。
治療 肛門が恥骨直腸筋上部で閉じている場合は、まず人工肛門をつくり、生後6ヶ月ごろになってから肛門をつくる手術を行います。下部で閉鎖している場合、新生児のうちに肛門を作ります。

ページのトップへ ▲

腎尿路奇形

腎臓から膀胱へ続く尿管の通りが悪くなることで尿が腎臓にたまり、腎機能障害が起きることを水腎症といい、腎臓に嚢胞が多数形成されることで腎機能が低下する病気を多嚢胞性異形成腎といいます。

症状 腎臓が萎縮し機能低下が起きます。血尿が出たりすることもあり、機能障害が進行すると腎不全を起こします。
原因 水腎症は尿管が先天的に狭いことが原因で起こりますが、腫瘍などで尿管が詰まることでも発症します。乳児型の多嚢胞性異形成腎は、遺伝によって発症します。
治療 水腎症は、尿管の通りをよくする処置を行います。手術で腎臓と尿管をつなぐ場合もあります。多嚢胞性異形成腎の場合、有効な治療法がないことから、他の臓器の障害を合併するなどして生後まもなく死亡することが多いです。

ページのトップへ ▲