未熟児は網膜の血管が未発達なため網膜に血管がない部分ができ、網膜剥離などを起こす病気です。
| 症状 | 毛細血管の破壊による出血等が起き、悪化すると網膜剥離が起きます。進行が早いため放置すると失明する危険があります。 |
| 原因 | 妊娠35-36週ごろにつくられる網膜の血管が、早産により未発達なまま生まれてしまうことで網膜に血管がない部分ができ、血液の供給が不十分になることが原因です。 |
| 治療 | 軽症の場合自然治癒します。網膜剥離を起こす可能性が高い場合、レーザーで網膜を凝固させて剥離を防ぐ治療を行います。 |
さまざまな原因で起きる新生児の目の炎症です。
| 症状 | 目の充血や、涙や目やにが出るといった症状が現れます。ウイルスや細菌が原因の場合、進行すると炎症が角膜に及んで失明する恐れもあります。 |
| 原因 | クラミジアや黄色ブドウ球菌などの感染が原因の場合と、アレルギーが原因の場合があり、また薬品やまつげ、ごみなどの刺激で起きる場合があります。 |
| 治療 | 感染が原因の結膜炎に対しては、原因菌に有効な抗生物質の点眼薬を用い、アレルギー性の場合、抗アレルギー薬を用います。こするなどして刺激を与えたり傷つけないように気をつけるとともに、目やにや涙は清潔なガーゼでそっとふき取ってあげましょう。 |
涙を鼻に排出する役割を持つ鼻涙管が閉塞している病気です。
| 症状 | 生後すぐから常に涙やめやにが出ています。涙嚢が細菌感染を起こすこともあります。 |
| 原因 | 鼻涙管が先天的に閉塞しているため、涙が鼻に排出されず、目であふれてしまいます。 |
| 治療 | 抗生物質の点眼薬を用いながら、涙嚢部分をマッサージすることで自然に開口することがあります。自然に開口しない場合、細い針金を鼻涙管に通して開通させます。 |
生まれつき生えていたり生後1年以内に生える歯のことです。
| 症状 | 完全な歯ではなく、茶色くて表面がざらついていたり、ぐらぐらだったりする場合があり、化膿したり口の中に潰瘍ができたりします。また、授乳時に母親の乳首を傷つける恐れもあります。 |
| 原因 | 歯が未熟なうちに生えてきてしまうため、抜けそうだっだり形が不完全だったりします。 |
| 治療 | 余分な歯ではなく、本当の乳歯である可能性もあるため経過を観察しますが、抜けた歯を飲み込む恐れがある場合などは抜歯します。乳首を傷つける場合、歯科医で歯をカバーしてもらう場合もあります。 |
新生児の歯茎に白い粒が見られます。
| 症状 | 歯茎に米粒大の白い粒が見られます。痛みや痒みはありません。まれに歯のように見えることもあります。 |
| 原因 | 歯のもととなる歯茎の上皮が角質化して残ったものです。 |
| 治療 | 自然と取れるため治療の必要はありません。取れたものを飲み込んでも大丈夫ですから無理にとろうとしてはいけません。 |
上唇と、鼻と上唇の間のくぼみ部分が先天的に裂けている状態を口唇裂、口腔の天井部が裂けている状態を口蓋裂といいます。
| 症状 | 口の部分が裂けているため、哺乳障害を起こします。発音が不明瞭になることもあります。 |
| 原因 | 妊娠5-6週ごろに完成する口唇が、結合しなかったことが原因です。染色体異常や母体のウイルス感染、薬剤の影響などで発生するといわれています。 |
| 治療 | 口唇裂の場合、生後3-6ヶ月、口蓋裂の場合1歳を過ぎてから形成外科手術を行います。手術までの間の哺乳が困難な場合は、口唇・口蓋裂用の哺乳器を用いるなどの工夫で哺乳します。 手術後は、発音障害に対するリハビリを行うこともあり、さらに、成長期が終わった頃に再手術を行う場合もあります。 |
乳児が母乳やミルクを飲まない、あるいは飲もうとしても飲み込めない状態のことです。
| 症状 | 授乳しても、飲もうとしなかったり、吸引や嚥下ができなかったりします。 |
| 原因 | 飲もうとしない場合、未熟児や感染症、中枢神経の異常、代謝異常などといったさまざまな原因が考えられ、飲もうとするのに飲み込めない場合は、母親の乳頭の異常や、口唇・口蓋裂や口内炎といった、口の異常が原因する場合が多いです。 |
| 治療 | 原因はさまざまなので、まず検査をして原因を突き止め、その治療を行います。哺乳障害の原因となる疾患を治療し哺乳が可能になるまでは、原因によって点滴や鼻腔チューブ、胃に穴を開けて外から哺乳するなどの手段を用いて栄養補給を行います。 |