子供の病気事典

トップページ > 胎児期・分娩時に起きる問題 > 妊婦の薬等の使用で胎児に起こる病気

妊婦の薬等の使用で胎児に起こる病気


胎児性サリドマイド症候群

サリドマイドという睡眠薬を妊娠中の母親が服用することで、子供に重い四肢奇形が発症します。

症状 無肢症、アザラシ肢症などといった重度の四肢欠損症や、耳の障害などが見られます。
原因 妊娠中のサリドマイドの服用が原因です。胎児の手足の形成にとって大切な妊娠5-8週目に服用することで重度の障害が発生します。
治療 症状に応じたリハビリテーションを行います。内臓に奇形がある場合、その治療をします。

ページのトップへ ▲

胎児性アルコール症候群

妊娠中にアルコールを摂取することで、子供に神経系の障害を引き起こすことがあります。

症状 中枢神経系の異常により、知能障害や知覚障害、行動障害などといった異常がおきます。出生時の低体重、小頭症、心奇形がおき、また、黒目しか見えない小さい目や薄い唇、短く小さい鼻、小額症などによる特徴的な外見の異常も見られます。
原因 アルコールは胎盤から胎児の血中に入ります。つまり妊娠中に飲酒すると胎児も酔うということになり、神経系に障害をもたらすのです。
治療 子供に対しては障害を理解したうえで適切な療育を行います。特徴的な行動障害として、善悪の区別がつかない、分別がないなどの、しつけや性格の悪さのせいに見えがちな症状がありますが、叱られてもまた同じことをするのは、そうすればまた叱られるということが理解できなかったり覚えられなかったりするせいで、病気の一症状ですから、むやみに叱るのは良くありません。この病気の症状をよく理解したうえで教育を行うことが大切です。予防は妊娠中には禁酒することです。

ページのトップへ ▲


胎児性バルプロ酸症候群

妊娠中に抗てんかん薬を服用していた場合、特徴的な顔立ちの子供が生まれることが知られています。

症状 妊娠中の母親が抗てんかん薬を服用した場合、離れた両眼や小さい顎、低い鼻、耳の形態異常などの特徴を持った子供が生まれる場合があります。また、神経系や外観の奇形を伴う場合もあります。
原因 抗てんかん薬のバルブロ酸の副作用が胎児に影響を与え、特徴的な顔立ちになります。
治療 受胎時や妊娠中のバルブロ酸の服用は避けましょう。服用してしまっていた場合、超音波で胎児の検査を行い、葉酸の服用などの処置を受けましょう。

ページのトップへ ▲

胎児性ヒダントイン症候群

母親が妊娠中に、抗てんかん薬のヒダントインを服用していた場合、子供に先天的障害が起きることがあります。

症状 子供に発達遅滞、小頭症、口蓋裂、心奇形、水頭症などの障害が現れます。
原因 抗てんかん薬のヒダントインの服用により胎児に影響が起き、先天性の異常が現れます。
治療 てんかん薬を服用している場合、医師と相談して妊娠中の服用を避けるなどの注意をします。子供に対しては、障害の種類や程度に応じた治療を行います。

ページのトップへ ▲

胎児性レチノール酸症候群

妊娠中の母親がレチノール酸を服用したことにより胎児の機能形成に異常がおきることがあります。

症状 子供に先天性の心疾患が起きます。
原因 抗がん剤を胎児の形態形成にとって重要な妊娠初期に全身投与したことが原因です。
治療 妊娠中の薬剤の服用は慎重に行います。子供には症状に応じた治療を行います。

ページのトップへ ▲