子供の病気事典

分娩で起こる病気


分娩時骨折

胎児が産道を通る際におきる骨折です。

症状 骨折部分が腫れたり、触るとひどく泣いたりします。多くの場合鎖骨の骨折が起きます。1週間ほどで骨折部に仮骨形成によるしこりができ、その後1ヶ月以内に完治します。
原因 難産などが原因で胎児の手足や顎が圧迫されたり引っかかったりして骨折します。
治療 鎖骨骨折の場合固定を行うこともありますが、ほとんどは自然治癒します。

ページのトップへ ▲

分娩麻痺

出産時に神経が傷害をうけ、麻痺が起きることがあります。

症状 主に腕が麻痺しますが、顔の神経が傷ついた場合まぶたを閉じられなくなったり、呼吸をつかさどる神経が傷ついた場合人工呼吸器が必要になったりすることもあります。
原因 生まれるときに大きく育った巨大児に起こりやすく、産道を通過する際神経が圧迫されたりして傷つくことで起こります。
治療 自然に治ることの方が多いのですが、腕の神経が抜けてしまった場合などは、自然に治らず後遺症を残す可能性があります。1ヶ月たっても完全に治らない場合、必ず専門医に相談しましょう。

ページのトップへ ▲


帽状腱膜下血腫

分娩時に頭皮に強い圧力が加わったため、出血により頭部が腫れあがった状態です。

症状 頭部が広範囲に暗赤色に腫れあがります。出血量によっては貧血やショックを起こす恐れがあります。
原因 吸引分娩や鉗子の使用によって頭皮に強い力が加わり、頭皮と頭蓋骨の間にある帽状腱膜と骨膜の間に出血が起きたことが原因です。
治療 出血量によって、自然に治ったりショック状態になったりするため慎重に経過を観察します。強い黄疸が現れた場合にはその治療を行います。

ページのトップへ ▲

産瘤(さんりゅう)

分娩時に圧迫されてできるこぶです。

症状 出生直後、頭に柔らかく赤みのあるこぶがあるのがわかります。逆子の場合お尻や手足にできることもあります。
原因 狭い産道を通って生まれてくる胎児が、産道を抜けた時、圧迫が急になくなるため、血液やリンパ液がたまってこぶができます。
治療 数日から1週間で自然に消失します。

ページのトップへ ▲

頭血腫

分娩時の圧迫によって頭部にできたこぶです。

症状 生後まもなく頭の一部がふくらみはじめ、やがてこぶになります。初めはやわらかく、1ヶ月ほどで硬くなります。産瘤とは異なり数日で消失することはありません。
原因 狭い産道を通って生まれてくる際の圧迫により、頭蓋骨と骨膜の間に出血が起き、腫れが起きてこぶになります。吸引分娩のときに多く起こります。
治療 数ヶ月から1年程度で自然に消失します。たまった血液が吸収されることによる黄疸が出ることがあります。消失が遅くても脳への影響などの心配はありません。

ページのトップへ ▲

副腎出血

腎臓の上にある副腎という部分が出血を起こすことがあります。

症状 生後数日たったころ、嘔吐や下痢を起こし、元気がなくなります。副腎が破裂した場合などは呼吸障害やショック状態に陥り死に至る場合もあります。
原因 分娩時の外傷などが原因になりますが、原因不明のケースも多くみられます。
治療 ショックなどといった初期の症状を乗り越えることが大切です。集中的な治療で急性期を乗り越えた後は内科的な治療を行います。

ページのトップへ ▲