子供の病気事典

トップページ > 胎児期・分娩時に起きる問題 > 出産時の発育過多と発育遅延

出産時の発育過多と発育遅延


巨大児

生まれたときの体重が4000g以上の場合を言います。

症状 体格が大きくよく肥っており、髪も生えています。他に異常がなければ問題はありませんが、体が大きいため難産になりやすく、分娩時に傷害をうけたり仮死状態で生まれる原因になる場合があります。
原因 単に体が大きい場合や母親の糖尿病が原因で大きくなる場合などがあり、原因不明の場合もあります。
治療 体格が大きいだけで、無事出産できた場合は問題ありません。母親が糖尿病の場合は出生後の低血糖や心不全などの合併症に注意し、糖の補給などといった症状にあわせた治療を行います。難産の結果骨折や神経障害が起きた場合は、その治療をします。

ページのトップへ ▲


過期産児

受胎後42週間を超えて生まれた新生児のことです。

症状 肥っていることもありますが、42週をすぎると胎盤の機能が衰えるため栄養不良になるため、多くの場合はやせており、皮膚にしわや亀裂が入っています。胎児が分娩に耐えられず心停止を起こすこともあります。
原因 母体が妊娠中毒症の場合に起こりやすいとされていますが、はっきりした原因は不明です。
治療 出生前の胎児胎盤機能の検査の結果、胎盤機能の低下が見られた場合は帝王切開などを行って、胎児が栄養不良状態になる前に出産させます。

ページのトップへ ▲

低出生体重児

出生時の体重が2500g未満の場合を低出生体重児といい、1500g未満を極低出生体重児、1000g未満の場合を超低出生体重児といいます。

症状 低体重の原因が早産の場合、新生児はやせており、皮膚が薄く赤みがかっています。体の器官が未発達で体温調節機能なども低いため、病院での管理が必要です。栄養不良が原因の低体重の場合は、早産の場合よりも成熟しているため状態は安定していることが多いです。
原因 低体重の原因で最も多いのは早産です。ほかにも病気や母親の栄養不足、アルコール依存症なども原因となる場合があります。
治療 専門病院で、保温、感染予防、呼吸管理などを行いながら育てることが必要です。極低出生体重児、超低出生体重児の場合はNICU(新生児集中治療室)での管理を行い、いずれも体重が2100-2500gに達し、他に障害がなければ退院できます。退院後は通常に育てることができますが、免疫力を強化するためにできるだけ母乳で育てましょう。低出生体重児の場合、収入などの条件によっては医療費が免除されます。

ページのトップへ ▲

子宮内発育遅延児

早産ではないにもかかわらず、低体重で生まれた場合を子宮内発育遅延児または不当低体重児といいます。

症状 やせており、身体機能も未発達です。出生後に黄疸や低血糖症を起こすこともあります。
原因 染色体異常などの疾患や、母体の妊娠中毒症や胎盤機能不全のほか、多胎(双子や三つ子など)が原因の場合もあります。
治療 NICU(新生児集中治療室)で専門医の管理のもと、体重が増えて状態が安定するまで保育します。

ページのトップへ ▲