葬儀の歴史
葬儀の歴史においては、「派手」と「簡素」の繰り返しと言ってもいいようです。フランスの歴史学者アリエスは「人間は死者を埋葬し、弔う唯一の動物」と語っていますが、4万年前以上のネアンデルタール人の遺跡から共同墓地が発見され、その人骨の周辺から花粉が発見され、死者に対し、人は花を供えるなどの弔い行為をしていたのではないのかと推測されています。
●共同体の葬儀とは、死者が出た家は、強い非嘆を抱え危機に陥るため、わずらわしいことは周囲の人々みんなで負担し支える必要があったため、日本の葬儀の特徴は共同体が主体となって執り行われたということです。
●葬列とは、葬儀が「野辺送り」と言われるように、死者を墓、火葬場に送るときに関係者が列を作り送ったことです。都市部では大正時代、地方では戦後に葬列は姿を消しましたが、代わりに「告別式」となりました。
葬儀のときに飾られる祭壇は、告別式の装飾壇として誕生したものです。
●仏教と葬儀については、奈良時代から仏教が関係し、天皇、・貴族の葬儀は行われてきましたが、民衆が仏教で葬儀を行うようになったのは近世初期以降からです。なぜなら、民衆も仏弟子に入ること、成仏できることを悲しみのときである葬儀で僧侶が民衆の中に入り説いたことが、民衆から支持されたからです。