第三者割当増資
第三者割当増資とは、既存の株主以外に新株引受権を与える方法を指す。会社の役員や従業員、取引先や関係金融機関等との関係強化および系列化を目的に実施される。上場会社の有償増資の方法としては特殊であったが、バブル崩壊によって公募増資がストップしてしまったことで、有償増資の主流に躍り出た。公正な発行価額が要求されるため、有利な条件の場合には、株主総会の特別決議による承認が必要となる。未公開会社の場合の発行価額は、会社の資産内容、経営・収益状態等を考慮し、新株発行が成功する範囲における最高価格と定められている。
関連
募集株式(ぼしゅうかぶしき)とは、募集に応じて株式の引受けの申込みをした者に対して割り当てる株式のことである(会社法199条1項)。新たに発行する株式(新株)や処分する自己株式(金庫株)のことである。
また、新株の発行や保有自己株式の処分のことを、「募集株式の発行等」(会社法199条〜213条)という。旧商法の規定では新株の発行と自己株式の処分は別個に規定されていたが、新たな株主を募集する点においては違いがないので、会社法では募集株式の発行等という形でまとめて規定されている。株式の発行により払い込まれた財産は資本金に組み込まれること(会社法445条1項)から、増資ともいう(ただし、2分の1までは資本金に組み込まず資本準備金とすることが許されており、実際にはそのようにするのが一般的である。会社法445条2項3項)。
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