LTCM破綻
ヘッジファンドの大手、ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)が1998年9月、アジアやロシアの通貨危機の影響で途上国への積極投資から巨額の損失を被り、事実上の経営破綻に陥った事件を指す。LTCMはアメリカの金融機関から多くの融資を受けており、LTCMの破綻によって金融システム不安が生じることを懸念したアメリカの金融当局が救済に乗り出した。こうした事態を教訓とし、各国の金融当局はヘッジファンド規制を強化する動きに出た。
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1997年に発生したアジア通貨危機、それに連動する形で1998年に発生したロシア財政危機が状況を一変させた。アジア通貨危機を見た投資家が「質への逃避」をおこしつつあったところへロシアが債務不履行を宣言した事により、新興国の債券・株式は危険であるという認識が急速に広がり、投資資金を引き揚げて先進国へ移す様になったのである。LTCMの運用方針では、この様な動揺はやがて収束し、いずれ新興国の債権・株式の買い戻しが起こることを前提としており、それに応じてポジションをとった。だが、これらの経済危機によって生まれた投資家のリスクに対する不安心理は収まらず、むしろますます新興国・準先進国からの資金引き上げを加速させていった。
結果としてLTCMの運用は破綻し、資産総額は1994年の運用開始時点の額を下回り、同年9月18日ごろには誰の目にも崩壊寸前である事が明らかとなった。
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