トービンのq
経済学者であるJ.トービンが唱えた説で、企業の設備投資行動を企業のストック面から説明するために用いた指標を指す。設備投資は、株式市場における企業の評価価値(株式の時価総額+債務)を、その企業が保有する資本ストック(解散価値の1種)の財市場における評価価値で割った値(q)の増加関数である、とする説。トービンのqが1を上回ると、企業の成長力を解散価値以上に株式市場が評価していることになり、企業は安いコストで資本調達が可能となる。逆に、qが1を下回る場合には資本調達コストが高くなり、設備投資が抑制される。
関連
ジェームズ・トービン
ジェームス・トービン(James Tobin, 1918年3月5日 - 2002年3月11日)は、アメリカ合衆国の経済学者。
ハーバード大学で博士号取得後、ハーバード大学・エール大学で教授を歴任。1961年〜1962年にはジョン・F・ケネディ大統領の下で経済諮問委員会委員を務める。1981年にノーベル経済学賞を受賞した。
ジョン・メイナード・ケインズの考えを支持し、マネタリストと財政・金融政策で論争している。また、投資や金融市場に関する研究でも業績を残し、投機的な通貨取引に課税するトービン税や、会社の資産と市場での評価を測る指標として知られるトービンのq理論で知られる。
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